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雲南市の社会保険労務士の梶谷です。
すっかりご無沙汰しておりすみません。
今年度(令和3年度)社労士試験を受けられる方は試験まで50日を切りましたね。
今が一番しんどい時期かもしれませんが、最後まで合格目指して頑張って下さい。
というわけで前回は社労士試験に必要な時間や、独学・予備校の選択などについてご紹介しました。
まだご覧になってない方はぜひ前回の記事を見られて下さい。
今回は社労士試験について、
1.テキストの選び方
2.勉強方法
の2つをご説明させていただきたいと思います。
前もってですが、今回のご説明は
独学の方を対象
とさせていただきます。
あわせて、
あくまで個人的な見解
となっておりますので、ご理解いただければ幸いです。
まずは既にご紹介している私が受験時に使ったテキスト(問題集、過去問)を改めてアップします。
前回この画像をアップした反響として、友人の1人は「こんなにあるのか…」と若干引いていました。
やはり一般的な感覚としては、非常に多い量なのだと思います。
全部ではありませんが、一つ一つ簡単に解説していきたいと思います。
重要度は★1つ~★3つで評価しています。
(1)みんなが欲しかった!社労士の教科書(重要度★★)/¥4,290
いわゆる基本テキストですが、ページ数が1172ページとそれなりのボリュームがあります。相当分厚いですが、3つくらいに分冊できます。
各科目の基本的な事項を覚えるだけならこの1冊で大丈夫かもしれません。
次にご紹介する「よくわかる社労士合格テキスト」シリーズを揃えるならこのテキストは不要だと思います。
(2)よくわかる社労士合格テキスト1~10+別冊(一般常識) (重要度★★★)/¥1,760~2,640
それぞれの科目についてかなり細かいところまで解説されていて、このテキストの内容を全部覚えることができれば余裕を持って合格することができます。(実際には無理ですが)
最も分厚い健康保険法では1科目で444ページもあります。
その分、ほとんどの事が載っているので、分からないことがある度にネットで調べないといけないという手間が省けます。
(3)みんなが欲しかった!社労士全科目横断総まとめ(重要度★★)¥2,200
社労士試験をやっていると、同じような内容でも各科目によって微妙に異なっていることが出てきます。(目的条文、保険料率、届出先etc)
意外と試験で問われることがあるので、買って損はないと思います。
ただし、あくまである程度知識が頭に入っていることが前提となるテキストなので、やり始めるのは勉強後半からでよいと思います。
(4)みんなが欲しかった!社労士の問題集(重要度★)/¥3,520
択一式、選択式まんべんなく学習できる問題集です。
過去問の焼き直しも多いですし、優先度としては(5)、(6)の合格のツボシリーズの方が高いですので、無理して買われる必要はないと思います。
(5)みんなが欲しかった!社労士合格のツボ[選択対策](重要度★★★)/¥3,080
選択式対策に特化した問題集は少ないので、ぜひおすすめしたい1冊です。
問題はやや難しいのですが、解説も充実していて、本試験の雰囲気もつかめる良書です。
ただある程度の知識がついてから取り組まれるのがよいと思います。
(6)みんなが欲しかった!社労士合格のツボ[択一対策](重要度★★)/¥3,080
択一式対策に特化した問題集です。
これも問題はやや難しいのですが、本試験問題の的中率が高いことを売りにしています。
過去問学習を一通り終えた上で取り組まれるのがよいと思います。
(7)よくわかる社労士 合格するための過去10年本試験問題集1~4(重要度★★★)/各¥1,540
過去10年分の本試験問題が載っていて、最も優先度の高い教材です。
よく「過去問と同じ問題は本試験では出ない」と言われますが、私の考えは逆で、「重要なことだから繰り返し出題される」です。
過去問と全く同じ問題は出ないかもしれませんが、丁寧に解答・解説と読み解いていくことで、類似の問題に対応できる力が身に着きます。
(8)本試験をあてるTAC直前予想模試社労士(重要度★★)/¥1,980
予想模試が2回分+選択式のプラスワン予想が入っています。
(9)もそうなのですが、TACの予想模試は他社の模試と比べて難易度が高いと言われています。(私も1回足切りくらいました)
ですので模試を受けた時点で合格点に達していなくても、あまり気にされる必要はないと思います。
(9)みんなが欲しかった!社労士の直前予想模試(重要度★★)/¥1,980
予想模試が2回分+「最後はコレだけBOOK」がついています。
(8)と合わせて計4回の模試を本番と同じ時間に時間を計ってすることができれば理想的ですが、時間が足りない場合はどちらか一方でも十分だと思います。
以上となりますが、すべてTACのものをご紹介させていただいたので、以下のTAC出版のページでご購入いただくことが可能です。
https://bookstore.tac-school.co.jp/book/koza/006/
必ずしも全部揃える必要はありませんが、重要度を高くしたものについてはご購入されることを強くオススメします。
もちろんTAC以外の出版社も多くのテキストを出しているので、本屋などでチラ見してみて自分に合いそうだと思ったものを選ばれるのが一番だと思います。
これが一番皆さんが気になっていることだと思うのですが、正直私の勉強方法はフツー過ぎて、目新しさなどはありません。
もっと効率的な勉強方法があるのかもしれませんので、合格体験記の一つとして読んでいただければ幸いです。
私が勉強した期間である8か月を、時系列に沿ってどのような勉強をしたかをご紹介します。
(1)基本テキストを読む(1か月目~2か月目)
まずはすべての科目が載っている基本テキストを読みました。
初めは何が書いてあるかさっぱり分からないとおもいますが、それでOKです。まずはこんなことを勉強するんだなというイメージをつかむことが重要です。
できれば3回くらい読み、3回目には「少し知識をインプットしようかな」という意識で読むと効果的です。
(2)過去問を解く(2か月目~3か月目)
基本テキストを読んだ後は過去問(できれば過去10年分)に取り組みます。分からない問題がたくさんあると思いますが、気にする必要はありません。どんどん進めていきましょう。
ただし、間違えた問題は後から分かるようにしるしをつけておきましょう。
(3)テキスト⇔過去問を最低2回繰り返す(3か月目)
インプットとアウトプットの訓練として、過去問で間違えた問題をテキストで調べるという繰り返しを最低2回行うとよいです。
ここで注意点としては、
「なんかよく分かってないけど正解だった」
という問題は、間違ったものとしてカウントして、テキストで調べるようにしましょう。よく分かってない時点でその問題についての知識がついてないのは明らかですので、必ずテキストで確認するクセをつけましょう。
(4)科目別のテキストを読む(3~4か月目)
過去問演習を繰り返す中で、想定外のことに気づいてしまいました。
それは、
基本テキストに書いてないことがバンバン出題される!
ということです。
基本テキストだけでも相当の厚みですから、これさえ覚えれば大丈夫だろうと思っていましたが、最近の社労士試験では細かい論点が問われることが多く、基本テキストだけでは対応できません。(と私は思います)
そこでなけなしのお金を使って科目別に細かく記載されているテキスト(よくわかる社労士合格テキスト)を購入し、1冊1冊読み解いていきました。
個人的にはこの辺りの時期が先が見えなくてしんどかったです。
(5)問題集に取り組む(5か月目)
ここでいう問題集は過去問ではなく、ご紹介した社労士の問題集や社労士合格のツボなどです。
これも過去問同様に間違えたところにはチェックを入れつつ、テキストで調べるようにしましょう。
(6)模試を受ける(5か月目~6か月目)
問題集にも取り組んで力がついてきたら、模試を受けてみましょう。試験と同じ時間を計って模試を受けると、当日のイメージがつきやすいです。恐らく多くの方が「ヤバイ、択一の時間が足りない!」となるのではないかと思います。
ご紹介した市販の模試でもよいのですが、単発で自宅でも受けられる予備校の模試を受けることで、自分の立ち位置がどの辺りなのかを把握できると思います。
(7)苦手教科・一般常識対策(6か月目~7か月目)
模試の結果を踏まえて、苦手教科を潰していきましょう。社労士試験の鉄則として、「苦手教科をつくらない」ということがあります。今までの記事でもご紹介した通り、科目ごとの足切りがあるため、1科目でも苦手科目があるのは致命的です。
私の場合は健康保険法が伸び悩んでいたので、重点的に復習しました。
またこの時期には一般常識科目の勉強にも時間を割きました。どう勉強していいか分かりにくい科目ではありますが、よくわかる社労士合格テキストの別冊や、厚労省が発行している各種白書などを読み込んでいきました。
(8)テキストを読む(8か月目)
さて試験直前期、何をしようかと迷ったのですが、基本に立ち返ってテキストを読み直すことにしました。明確な理由があったわけではないですが、直前期にあれこれと手をつけるよりは、自分が慣れ親しんだ教材を勉強して当日を迎えたいと思ったからです。
以上が私の勉強方法です。
改めて見ると何の工夫もなくて愕然としますが、別に特別なことをやらなくても何とかなるとユルく考えればいいかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
社労士試験合格を目指される方の参考に少しでもなれば、こんなに嬉しいことはありません。
次回は試験当日の体験記などをご紹介したいと考えております。お楽しみに。
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